こんにちは
今回は私のKTM 690 Dukeの車検対応のためにハンドルロックを加工しました。
背景
かなり前の話になりますが、筑波2000で転倒した際に、ハンドルロックが取れてしまったので、お世話になっているバイク屋さんに溶接で治してもらいました。
ハンドルロックがないと転倒等の際に手がタンクとの間に挟まれて怪我をしてしまいますからね。
その際に、サーキット使用を想定してハンドルの切れ角を小さくしました。
切れ角を小さくすることで転倒時のバイクのダメージを小さくするためです。
(ハンドルがコントロールを失ったときの影響も多少は小さくできそう。そして、街乗り小回り性能がゴミレベルまで落ちました(笑))
この切れ角を小さくしたせいで、ハンドルロックが使えなくなってしまいました。
車検が近くなってきたので一応使えるように加工することにしました。
(実際に車検上で検査員に確認されることはめったにないとは思いますが。)
ちなみにハンドルの切れ角についてはバイクに対してもトラック等と同じで旋回半径が12m以下であれば問題ないようです。
加工
今回はガレージで作業しました。
ハンドルロックはフレーム側から突起が出てきて三つ又のトップブリッジ側面の溝穴に入ることでロックします。
なので、現在のハンドルフルロックで突起が当たる部分を削って穴をあければハンドルロックが使えるようになります。そこで削る場所をマジックペンでマーキングします。
次にヘッドライトとステムナットを外してトップブリッジを外します。
ガレージにまだメンテナンススタンドを持ってきていたなかったのでサイドスタンドのまま作業しました。
(このせいで後で痛い目にあうことになるとは、、、)
外したトップブリッジの目印を付けた部分を削っていきます。
今回はリューターを使用して地道に削っていきました。
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こういう作業の時、電源使えてコンプレッサーのあるガレージは楽ですね。
アルミのブリッジリューターで削ると切子がすごいので。
少し時間はかかりましたが削れたので仮組して合わせてみます。
と思ったら、取り付けることができません。
よく観察してみると、ステムシャフトに対して結構フロントフォークが違う位置になっています。
そうです。フロントに荷重かけたままトップブリッジ外してしまったのでアンダーブリッジのクランプだけでは荷重によるねじり剛性がなく、フレームのステムシャフト軸からねじれてしまっていました。
改めてブリッジのピンチの剛性ってこんなもんだよなと思いました。
このブリッジ構造には当たり前だけど意味があるんだよな。
しかし、手元にメンテナンススタンドがないので、急遽自宅からパンタジャッキを持ってきてフロントだけ上げました。
これでフロントフォークのアンダーブリッジのピンチへの負荷がなくなって問題なくトップブリッジが取り付けできました。
削って広げた穴に問題なくハンドルロックのピンが刺さるようになりました。
あとは組み戻して作業完了です。
早くメンテナンススタンド実家から持って帰ってこないと。
追記
リューターで削るために切削油を自宅からスクーターで持って帰って来たのですが、ガレージに着いた頃にはリアボックスの中でぶちまかれてしまっていました。(泣)
なんとか大量のショップタオルとパーツクリーナーで復旧できました。