先日、大型バイクも走ることのできる富士カートに行ってきました。
富士カートコースとは?
富士カートコースとは国際サーキットの富士スピードウェイにあるカート用のコースです。
広い駐車場にラインを書いたようなフラットなコースとなっています。
ある意味でコースアウトしてもほとんどエスケープゾーン的な感じです。
コース自体はカートコースなので520mと小さくなっています。
よくミニバイクの耐久レースやCubカップなんかを開催しているサーキットになります。
なのでミニバイクが良く走りにきていますが、大型バイクも走行可能です。
1日ずっと走っても3300円なので結構お手頃です。(富士スピードウェイに入るのに1000円かかってしまいますが。笑)
こんなコースを大型バイクで走って楽しいかは置いておいて友人が遊びに行くということだったので新しく買ったタイヤウォーマーと発電機を試すために行ってきました。
走行:サスペンション設定いじり(フロントフォーク突き出し)
まず、690Duke Rで初めて富士カートを走ってみて思ったことは、
「ファイナルが合わなすぎる」です。
2速で走るとロングすぎるし、だからと言って1速だとショートすぎる。
バイクのギア比は1速2速が最も差が大きいので今回はもうどうしようもありません。
まぁミニバイクのコースだし今日は諦めて出来るなりに走ることを決めました。
カートコース脇に小さいショートコースというものがあるのですが、そこでちょっと練習していると、
減速する必要ないぐらいの大きなコーナーで、スピード的には減速する必要ないけどちょっとフロントブレーキ握っておかないとフロントに荷重が乗らなくてフロントが滑る 。
ということに悩まされました。
頑張って上半身を入れてみたりとしてみましたがフロントの不安感はぬぐえません。
ここでよくレースに出ているKTMディーラーのメカニックさんから聞いた
「690 Duke Rは足長でみんな突き出し量はかなり多くしているよ」
というアドバイスを思い出します。
物は試し。突き出し量をドンと5mm増やしてみます。
するとなんということでしょう。
先ほどまで頑張って体をいれてもどうしようもなかったフロントの滑りがなくなってしくれました。
バイクの全長から比べたら、「たかが5mm、されど5mm」。
たった数㎜で大きく乗り味が変わってしまうバイクは奥が深いです。
この設定でカートの本コース側も走ってみましたが、明らかに倒しこみ、旋回が楽になりました。
キャスターが立ったのとフロント荷重が増えたのが理由でしょうね。
走行:サスペンション設定いじり(フロント伸圧減衰)
突き出し量を増やした後に気になりだしたのは、フロントフォークの伸び縮みの速さです。
カートコースということもあって切り返しをする場面が多いのですが、フロントフォークがひょこひょこ動きすぎて体が追い付きませんでした。
特に気になったのが、切り返しで減速して倒しこむ場面。
曲がるきっかけ作りの減速でフロントフォークが倒しこむ前に縮すぎているせいで倒しこみがクイックになり上手くコントロールできませんでした。
690Duke Rは左右のフロントフォークがそれぞれ伸び減衰・縮み減衰に対応しているので、それぞれの減衰を調整してあげれば伸び縮みの両方を調整することができます。
まずは伸び側減衰を強めてみます。
スロットルを開けたときの伸びが穏やかになって大分安心してスロットル開けー>閉めをできるようになりました。
「まぁ、こんなもんだよね。」という感じです。
二次旋回でアクセルを開けていくときのバイクの曲がりずらさは少し良くなった気がします。
次に縮み側減衰を強めてみます。
切り返しでの「スロットル閉めー>倒しこみ」の動作がメチャクチャ安定しました。
最初に減衰をいじった理由である、倒しこむ前にフォークが縮みすぎているというのが解消されて、倒しこみに合わせてフォークが縮んでくれている感覚です。
ますますサスペンションは奥が深くて面白いですね。
突き出しの次は減衰がいい感じになって実際にタイムも良くなっていきました。
最後に
サスペンションをいじって、2速で転がして走ることにも慣れてタイムが上がっていきましたが、昼を過ぎたあたりから走行台数も増えました。
この富士カート、排気量でのクラス分けがありません。かなり速度差があるバイクが走っています。
台数と速度差から、クリアラップも取れなくなってしまい、ちらほら接触事故も目撃したので怪我をする前に退散しました。
お手軽なコースではありますが、バイクの速度差等考えると大型バイクではもう行かないかな。
筑波のライセンス講習もやっと申し込めたのでちゃんと大きなコースで練習しようと思います。