今回は友人がヤフオクで買ったジャンクHKSのマフラーを溶接で修理しました。(しようとしました。)
このジャンクのマフラーはなぜジャンクなのかというと、サイレンサーの結合部の溶接が割れてしまっていて固定されていないことに加えて排気漏れしているからです。
今回はその溶接の割れ箇所を溶接で修復してやろうということです。
マフラーはステンレス製なので今回は被覆アーク溶接を使用することとしました。
使った溶接機はSUZUKIDのこちらです。
スター電器製造(SUZUKID)100V/200V兼用 直流インバータ溶接機 アイマックス120 SIM-120
使った溶接棒はこちらです。
スズキッド(SUZUKID) S-1 2.6φ*230mm 200g PS-04
まずは初めてのステンレス被覆アーク溶接ということでテキトーなステンレスの端材を使って練習してみました。
溶接の具合によっては母材(つなげるパーツ)自体を溶かしすぎてしまうことがありました。
これをマフラーでやってしまうとマフラーに穴を開けることになってしまいます。(これがこの後起こることのフラグになっているとはこの段階では誰も知りません、、、)
さて、練習も済んでマフラー本体の溶接に移ります。
ステンレスではありますが、風雨に晒されるマフラーなので溶接箇所が錆びていました。
サビは電気を通しづらいのでアーク溶接を阻害してしまうので軽く錆び取りをします。
そのあとはいきなり全体を溶接するのではなく、熱で変形しても大丈夫なように何箇所か仮止めしていきます。
電流は特に知見があるわけではないので50Aで使用しました。
写真だと素手でやっていますが基本的には革手袋をしてください。やけどします笑。
こんな仮止めを数カ所したら間をつなぐように溶接していきます。
今回は3人で溶接したのですが、なかなか技術に差が出ます。
結構もりもりでウェイビングビード(左右に振りながら進んでいく)やり方が綺麗にできました。
真っ直ぐ溶接しようと思うとビードが細すぎたり位置がずれてしまったりとなかなか上手くいきません。
ウェイビングビードの説明は以下が分かりやすいです。
なんだかんだで割れている箇所を全て溶接し終わりました。
そこで排気漏れがあっては車検も通らないので簡単な気密チェックを行いました。
方法は簡単でマフラーの口を手で塞いで指の隙間からコンプレッサーのエアガンで空気を送ります。
溶接箇所に石鹸水をかければ漏れ箇所で泡ができてわかるという仕組みです。
さて、いざ漏れチェック!
泡だらけでした笑
一番ひどいところはマフラー本体が溶けてしまって大きな口が開いていました笑
とりあえずはサイレンサーが落ちるということは無さそうなので漏れ対策は今度どうにかするとして今日の作業は終了。
素人が薄いマフラーのような板金溶接はなかなか難しかったですね笑
漏れ対策も作業したらまた記事にしようと思います。
溶接のコツ等あったら是非コメントください。